心房細動
様々な不整脈が存在しますが、症状に気づきにくい場合でも注意が必要な不整脈に心房細動があげられます。心房細動は65歳以上の高齢者に多く、加齢とともに有病率は増加します。心房細動事態では生命のリスクにはなりませんが、心房細動による合併症は重症疾患を引き起こす可能性があります。一過性に出現する発作性心房細動と、24時間持続している慢性心房細動に分けられます。
発作性心房細動の場合、発作的に不整脈が出現するときは激烈な症状を生じえますが、しばらくすると正常な脈に戻ってしまい、症状も消失してしまいます。ですので、動悸や胸痛といった症状でクリニックを受診しても、受診時は症状が改善していて、正常時の脈に戻っているのです。ですので、不整脈を疑った際は、積極的に24時間心電図を行う事で診断できる場合が多いです。
慢性心房細動の場合、持続して不整脈が出ているため、自覚症状はほとんどありません。定期的な健康診断や心電図検査で発見されることが多いです。
どちらの場合でも、心房細動が引き起こすデメリットは同じになります。
心房細動の誘因にあるものは以下のものがあげられます。
お胸の症状があって、誘因も当てはまりそうな場合、まずはクリニックを受診しましょう。
心房細動のデメリット
心房細動は、心臓の心房という部位がけいれんして、脈がリズムを失った状態です。リズムがバラバラになることで心房のポンプ機能が弱まり、心房内に血液が停滞することで血の塊、血栓ができやすくなります。そうした血栓が全身に運ばれることで血栓症が起きますが、血栓が脳の血管につまることで起きるのが脳梗塞です。
脳梗塞になって初めて心房細動に気づくケースも多く、心房細動が原因で発症する脳梗塞は重症な場合が多いです。しかし、心房細動と診断され、適切な治療を受けていれば、脳梗塞を予防する事は可能になります。