メニュー

大動脈解離

大動脈解離とは、大動脈の壁に亀裂が入り血管が裂けてしまう疾患です。

大動脈は内膜、中膜、外膜と3層構造になっているのですが、動脈硬化が進行すると血管壁が硬くなったりプラークが付着する事で血管の内側が傷つきやすくなります。
何らかの拍子に傷ついた血管の内膜に亀裂が入り、その裂け目から血管の壁と壁の間(中膜)に血液が流れ込むことで血管が裂けます。
突然の胸部や背部の激痛が起こり、緊急の処置が必要な疾患です。
血管が裂けるだけでも激痛ですが、3層構造が破綻した大動脈壁は非常に薄くなっており、大動脈破裂のリスクがあります。

また、大動脈から各種臓器へ分岐している血管の血流が低下すると、多彩な臓器障害を呈する事があります。
場合によっては緊急手術の適応となる時もあり、救命できずに亡くなってしまう方もいる病気です。

原因

原因は動脈硬化になります。
ほとんどの方は高血圧症があり、慢性的に血管壁にストレスがかかっている状態で発症します。
他に、脂質異常症糖尿病、喫煙などがリスクとなります。
遺伝的に血管壁が脆弱な方もいらっしゃいますが、近年では、睡眠時無呼吸症候群も重要なリスク因子とされてます。
これらのリスクを抑えることが、大動脈解離を発症するリスクを下げる事につながります。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME