足のむくみ
むくみ(浮腫)とは、体の中の水分量が過剰になることで起こります。
腕や胸、おなかでもむくみがでる事はありますが、多くは下腿にむくみを認めることが多いです。日中立ち仕事が多いかたや、アルコールを摂取した時、塩分を多くとった場合などにもむくみを生じます。この場合は、生活習慣の改善や、横になって就寝する事で翌朝にはむくみが解消されることが多いです。それ以外にも、病気によって体内の水分量が増えて浮腫を起こしている場合もあります。
心臓の動きが悪くなって発症する心不全は、全身の血液が滞るため浮腫を生じますし、肝臓の機能が低下して陥る肝不全は血管外の組織に水分が漏れる事で水分量が増えむくみがでます。また、腎臓の機能が低下して腎不全になった場合は、尿量が低下する事で全身の水分量が増えてむくみを引き起こします。静脈血管が詰まった場合も、行き場のない水分が組織に漏れてむくみます。
むくみを放置していると息苦しさも伴う場合があり、場合によっては重症な病気を発症している可能性もありますので、むくみに気が付いたら放置はせず受診する事をお勧めします。