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高尿酸血症(痛風)

高尿酸血症は血液検査で尿酸値が7.0mg/dl以上の場合に診断されます。

ただ尿酸値が高いだけであれば症状はありませんが、血中の尿酸値が高い状態が続くと痛風発作や尿路結石、腎不全の進行などの合併症に繋がります。高尿酸血症を指摘されたら、症状がない状態でも治療適応になる場合がありますので、早めの受診を検討しましょう。

尿酸値が高い状態が続くと、激痛を伴う「痛風」になることも

尿酸値が高い状態が続くと、突然痛風発作を発症します。痛風発作は主に関節炎であり、足の指関節などが赤く腫れあがり、激しい痛みを生じます。痛風発作を発症してしまうと発症から数時間後には歩けなくなるほど痛みが強くなり、1週間程度疼痛が持続し緩やかに痛みはおさまっていきます。痛風発作は、関節に溜まった尿酸塩の結晶を白血球が攻撃することで起こります。尿酸塩は、血液中の尿酸値が高いとできやすくなるとされており、血液中の尿酸値を下げることが重要です。

痛風だけじゃない!放っておくと腎臓病や尿路結石になることも

高尿酸血症の状態が長く続く場合、尿中の尿酸値も高くなりやすく、尿路内でできた結石が大きくなると尿路結石になってしまいます。また、尿酸値が高いと腎臓に負担がかかり、腎不全になってしまうこともあります。

珍しい病気ではありません!

食生活の欧米化に伴い、日本人の高尿酸血症患者数は年々増加傾向です。成人男性の20%、成人女性の5%に高尿酸血症を有するとされています。また、高尿酸血症は日々の食生活や生活習慣、運動習慣と密接に関与しています。高尿酸血症患者のおよそ80%に高血圧肥満、耐糖能異常、脂質異常症といった生活習慣病を合併します。また、高尿酸血症患者は上記の生活習慣病を複数有している場合が多いです。生活習慣病は動脈硬化脳卒中、心疾患などの重篤な疾患のリスクになりますので、そのことからも生活習慣病と密接に関係している高尿酸血症は早期の治療介入が望ましいと考えられています。

予防のために生活習慣を見直そう!

高尿酸血症は食生活や生活習慣に密接に関与しています。尿酸はプリン体の摂取により合成されますが肥満体はプリン体を合成しやすく、尿酸の排泄機能を低下させます。生活習慣を改善させる事で肥満を解消する一方で、プリン体が多い食品の摂取を減らしていきましょう。

  • 水やお茶は1日2リットルを目安に、脱水に注意!
  • お酒は種類は関係なくほどほどに
  • 1日の摂取カロリーを知り、食べすぎにならないようにする
  • 3食規則正しく、色んな食品を食べるようにする
  • 適度な運動(ウォーキングやジョギング、ストレッチなど)を心がける

生活習慣の見直しで尿酸値の改善がみられない場合は、尿酸値を下げる薬を内服する事で適切な尿酸値にコントロールします。

お早めの受診を!

健康診断などで尿酸値が要治療と診断された場合、症状がなくても一度クリニックの受診をお勧めします。激痛を伴う痛風発作だけでなく、生命の危機に瀕する大病のリスクになりえるからです。

また、足の関節が突然赤く腫れあがり激痛が生じた場合、痛風発作の可能性がありますのではやめにクリニックを受診してください。痛風発作が生じた場合、適切な薬を使用しないと余計に疼痛が増悪する事がありますので、クリニックで診察を受け適切な薬を使用する事を推奨しています。

すでに痛風圧発症したことがある方は、痛風を再発しないように生活習慣の見直しや、尿酸値をコントロールするお薬を服用することで痛風や将来の病気の予防を行います。

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