耳の障害
めまいの原因の約60%は耳の障害といわれています。耳の病気としては、良性発作性頭位めまい症やメニエール病があげられます。
耳には内耳という部分があり、聴覚に関わる蝸牛と、平衡覚をつかさどる前庭や三半規管から構成されています。この前庭と三半規管に障害が起きるとめまいを生じます。目の前がぐるぐる回るような回転性のめまいや、体を動かしたとき(特に頭位変換時)にめまいが増悪し、しばしば嘔気を伴います。脳の病気と違い、手足のしびれや麻痺、しゃべりずらさなどが伴いませんが、聴力障害や耳鳴りなどの症状を伴うことがあります。症状の強さは個人差があり、少し安静にしていれば動けるようになる場合もあれば、嘔気嘔吐が止まらず救急搬送となる場合もあります。