肺気腫
肺気腫とは、肺の正常構造が慢性炎症により破壊された状態です。
原因
肺気腫の主な原因は喫煙になります。
喫煙することで、肺の気管支や肺胞といる部位に慢性的な炎症をおこし、不可逆的な構造の破壊を引き起こします。
喫煙量が多ければ発症のリスクも高まりますし、本人が喫煙していなくても他人が吸っているたばこの煙を吸い込む(受動喫煙)ことも受肺気腫のリスクとされています。
症状
肺胞が破壊され減少する事で、肺胞でのガス交換ができなくなり、体の中に取り込まれる酸素の量が減少し息切れを感じるようになります。
当初は労作時の息切れでも、進行すると安静時の息切れも生じるようになり、携帯酸素が手放せなくなる方もいます。
他にも慢性的な喀痰や咳嗽を自覚する事が多いです。
肺の組織が破壊されているため、通常よりも肺炎や気管支炎にかかりやすくなり、合併症が原因で急激に全身状態が悪くなることもまれではありません。
治療
治療の第一はまず禁煙する事です。
禁煙しても、それまでに破壊された肺の正常構造がもとに戻ることはありませんが、症状を緩和したり、進行を遅らせることができます。
また、吸入薬や予防接種を行うことで症状の緩和と肺気腫の合併症を防ぐ事ができます。